第46代理事長所信

一般社団法人猪苗代青年会議所
2024年度 理事長所信

 

理事長 村尾 碧

未来へ

~はじめに~
私はこの地域が好きです。猪苗代町は日本で四番目の大きさを誇る猪苗代湖・磐梯山をはじめとする山々が織りなす美しい景色が見れる観光地です。世界中のたくさんの人にこの地域を知ってほしいです。稲穂が実る黄金の大地を駆け抜けるさわやかな風を感じてほしい。そう考えながら今もこの町で暮らしています。
地元猪苗代町にある唯一の高校・猪苗代高校に在学中、自分にとって当たり前だと思っていた景色、何気ない猪苗代町の風景をふとした瞬間きれいだと感じました。この景色を世界へ伝えたい。知ってほしい。そして見に来て欲しい。「では、高校生だけど今の私にできることは何だろう。」と考えました。その瞬間から、Instagramを使い世界中にこの地域を届けたいと思い1人で猪苗代町の情報発信をし続けてきました。
猪苗代青年会議所で開催した「創立40周年記念事業『ウォールアートフェスティバルふくしまin猪苗代』」が私と猪苗代青年会議所の出会いです。5年前、猪苗代町内の小中学校が数年後に統廃合することから学校を舞台に、子ども達にアートを身近に感じてもらうために開催した事業です。私は、「小中学校の統廃合」というネガティブから明るい未来への一歩を踏み出そうとしている大人たちの姿をみて、地域を想って情熱的に活動している人がこんなにたくさんいる事に感動しました。そして昨年、猪苗代町にあった三校の中学校が一校に統合しました。高校生の時に実行委員会へ参加し活動する中で、改めて猪苗代町の良い所をたくさん知る事ができました。「住みにくい町」を自分の手で「住みやすい町」に変えれば良いのでは無いかと考えるようになりました。そう思わせてくれたのは、当時青年会議所のメンバーとして活動していた方々の姿があってこそだと思います。
「私も大人になったら町のために活動したい!」「猪苗代青年会議所の大人たちのようになりたい!」と思うようになり、それから高校を卒業してからも猪苗代青年会議所の活動に参加して、20歳になり入会を決意致しました。

~人材育成委員会~
この地域を担うのは人材です。そして、今を担うのは私たちです。私が考える「未来人材」とは将来の社会や産業に適応できる能力やスキルを備えた人材のことを指しています。これから画期的な問題解決能力などが求められることかと思います。現在、猪苗代青年会議所メンバーの一人ひとりが持ち合わせているスキルが高くこれからの活動にも役立てるかと思います。しかし、その中でも自分の欠点や新しい知識などを培っていかなければなりません。猪苗代町の住みやすい環境を作るために、メンバーのスキルをさらに向上させる必要があります。
「どんな猪苗代町を作りたいですか?」
「では、そのために私たちは何をすれば良いのでしょうか?」
私たちに出来る事はたくさんあると思います。磐梯高原エリアはもっと人が輝き、活力、魅力溢れた地域になれると思います。10年後の磐梯高原エリアをつくるのは誰でもない。私たちです。メンバー一人ひとりがまちづくりの意識を醸成し、個人や会社やJCとして明るい豊かなまちづくりに取り組める人材を育成します。私が考える猪苗代青年会議所の魅力の一つは「ひとづくり」です。各々が持ち合わせるスキルや新しい知識などで地域の未来を創る青年や地域のリーダーとなる「ひと」を育成します。

〜地域開発委員会〜
猪苗代青年会議所では2022年度中期ビジョンを策定いたしました。「心耕し 心揺さぶり 心踊る 磐梯高原」というビジョンを基本に活動をしていきます。本年度は、中期ビジョン策定から2年目となる年であり、ビジョンに応じて運動の展開をして参ります。私たちにできるまちづくりとはなんでしょう。 この地域ならではのまちづくりを考えて行かねばなりません。磐梯高原エリアで本当に求めていることを追求することで、まちづくりの重要性を考えて行く必要があります。町民にとって地域の魅力を発掘することは町民の愛郷心を育むことに繋がります。愛郷心を育み、ここに住んでいて良かったと思える地域を作るためには磐梯高原エリアらしさが必要です。事業を通して新たな交流の機会をつくることで地域の活性化が求められます。
地域内での活力を高め、世界へ発信するためには、磐梯高原エリアの自然環境や文化、歴史など豊かな資源を利活用し新たな価値を生み出す土壌づくりが必要です。

〜組織改革推進会議〜
青年会議所の魅力の一つは「多種多様なメンバーに出会えること」です。社会人となり住む世界が固定化されてくると、出会う人は同じ業界・同じ趣味・同じ年代・同じ価値観の人になりがちです。そんな中で青年会議所では、多種多様なメンバーに出会うことができます。
40歳で卒業を迎えていくルールの中で活動するメンバーの時間を最大限に有意義にしていくためにも会員拡大は必要不可欠です。
しかし、現在の猪苗代青年会議所の会員の半数は入会3年未満と在籍年数の低下により様々な場面での経験不足が懸念されます。そこで、会員拡大だけに留まらず改めて全メンバーが自信を持って猪苗代青年会議所を名乗れるように組織改革をしなければなりません。
また、2023年度は猪苗代青年会議所創立45周年を迎えました。さらに「第53回福島ブロック大会 in 猪苗代」が開催され多くのOB・OGの先輩方からご協力をいただきました。そこで、今後とも先輩方との関係を強固にするために交流活動をして参ります。

〜結びに〜
青年会議所は様々な経験を与えてくれ、出会ったことのなかった人との出会いや、これまで行ったことのなかった場所との出会いなど、多くの機会に触れ、成長することができます。
猪苗代青年会議所は更に進化し、メンバー自身の成長、社会を動かしまちを変えることのできる団体であり続けなければなりません。そのためには、私たちが「未来へ」突き進み「明るい豊かな社会」を実現するべく活動していく必要があります。
私は猪苗代青年会議所だからこそ、このメンバーだからこそどんな困難にも立ち向かい続けることができると考えます。これからの猪苗代青年会議所が逞ましい組織でいられるために全力を注いで参ります。

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